認定看護師とは、社団法人「日本看護協会」で設けられた認定制度で、特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を保有する者のことです。資格を取得するには、実務経験5年以上と、6ヶ月間の認定看護師教育課程で学んだ後、認定審査に合格する必要があります。
受験テストは毎年1回日本看護協会によって実施され、審査に合格して登録申請すれば、晴れて「認定看護師」として認められます。条件は、大きく分類して以下の3つです。
審査は、120分の筆記試験で行われ、@客観式問題(四肢択一、記述式事例問題)とA客観式問題(四肢択一)の形式で出題されます。有効期間は、交付日からの5年間。つまり、5年おきの更新が義務付けられているので、高い技術と知識の維持が求められる資格だと言えます。
認定看護分野は、以下の19種類に分かれています。
資格取得までの流れは、保健師、助産師、正看護師の免許を取得し、実務経験5年(そのうち3年以上で、取得する認定看護分野での経験が必要)を経て、所定の教育機関への入学と、6ヶ月間の研修(座学+実習)を受ける必要があります。
教育課程は、600時間以上の授業を受講。過程修了後に、認定看護師認定審査を受験する資格が与えられます。認定看護師として登録を行うと、資格が交付されます。
また、資格は5年おきに更新があります(5年の認定更新制)。更新における受験資格は、以下の通りです。
審査料は5万円。オンラインによるWEB申請も受け付けています。日程は毎年5月中旬に開催されています。
認定看護師は、各分野であらゆる専門知識を用いて実践する必要があります。例えば、「がん化学療法看護分野」の認定看護師は、抗がん剤治療の副作用による患者の肉体的な苦痛の緩和に努めるエキスパートであり続けるという事です。
このように医療現場では、熟練した看護技術と多角的な知識が必要とされ、最大限の力を発揮することが求められています。
また、認定看護師は、病棟での配属から「独立したポジション」へとキャリアップすることができます。結果として、役職・職位を上げられ、昇給や希望する部署を選べるようになります。将来的には、認定看護師として認められれば、自分のやりたい仕事に就けることになるでしょう。
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