転職理由と退職理由看護師転職ガイド

看護師の転職理由とは

看護師の転職理由は、約50％が「給与の安さ、勤務の多忙さ、残業時間の改善」を求めて、退職を希望するとのデータがあります。つまり、大半の人が精神的な疲れや不安、ストレスを感じて転職するようです。

転職理由は、看護師以外でも、圧倒的にこれらのネガティブな理由から転職される方がほとんどです。しかしながら、転職活動では、面接官にとってマイナス評価となりますので、本音はマイナスの理由であっても、前向きな理由の方が好まれる傾向にあります。

最近の調査では、「給料アップを望んでいること」が看護師の転職する理由で、最も多い結果となっています。

全体の50%近い人たちが、給与の不満を抱えている現状が浮き彫りとなっています。またトップ10には、仕事のやりがいのなさ、残業や休日制度など、労働環境の不満から転職を考えるケースが目立ちます。

一方、「他にやりたい仕事がある」や「専門的な技術を習得したい」など、比較的ポジティブな理由で転職を考えている人も少なくないようです。

この他の理由として、日勤と夜勤のシフト制に対する不安。慢性的な人手不足による業務の多忙さ。時間に見合った給料をもらっていない。などの待遇と環境を理由にする声も多く見られます。

転職を成功させるには、これらの理由はあったにしても、キャリアップや看護をするための環境づくりを理由に盛り込むことが大事です。とくに、面接での回答や志望動機では、ポジティブな理由で転職活動を進めるようにしましょう。

看護師の退職理由で最も多いのは、「職場の人間関係の悩み」であることが、アンケート結果からも分かっています。

続いて、「同僚との人間関係の悪さ」「勤務時間の長さ」「休日の少なさ」や「やりがいを感じない」といったマイナス要因が挙げられています。

この他、家庭の事情や結婚、といった女性ならではの退職理由が目立ちます。全体の約20％を占めており、結婚をきっかけにして仕事を辞めるのが看護師ならではの特徴です。

また、育児休暇、体調の不具合、サービス残業が多いから、といった本音も見られます。看護師の仕事は、日勤・夜勤と勤務時間が不定期で、給与の割りに多忙な職場が数多くあります。理学療法士、薬剤師といった職種と比較してみても、給与の増加率が低いことが退職の1つの原因となっているのが現状です。

しかしながら、給与やボーナス、手当てや待遇、福利厚生が充実しているクリニックや医療機関もあります。特に、給与を上げるには、賞与支給額の大きい大学病院、総合病院、オペの数が比較的多い循環器系の診療科目、透析や美容を選ぶ方法もあります。

そのためには、情報収集が必要不可欠です。職場環境により詳しい、派遣会社やエージェントの担当者に相談して、収入アップしやすい環境を聞き出しましょう。

個人によって様々な退職理由はあると思いますが、環境面の改善や残業を減らす方向で、前向きに理由を答える必要があります。お給料アップ、キャリアップを目指して、是非、チャレンジしてみてください。