円満な退職手続きのコツは、勤務先、進行中の業務、同僚、取引先や患者を第一優先すること!退職願やあいさつ状を書くことは勿論、引継ぎデータの保管も大事♪

退職願の書き方は、文頭に「退社届」や「辞表」と書かないのが基本!退職後の手続きやスケジュールを予め作成し、転職時期を見極めましょう。

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退職のコツ

看護師の円満な退職のコツは、業務の引き継ぎのスケジュール・計画を綿密に立てること、退職理由には、直属の上司に将来のキャリアアップを伝えることです。

業務の引き継ぎは、誰にどの業務を引き継ぐかを決め、後任のための書類やマニュアル、データなどを記録しておきましょう。特に、次の3点は怠らないよう注意しましょう。(1)取引先や案件ごとに連絡先を整理する。(2)書類やデータも案件ごと、プロジェクトごとにまとめる。(3)上司からの指示された後、取引先や顧客に挨拶を行う。

退職の意志を告げるのは、2ヶ月〜1ヶ月半前がベターです。退社交渉は難航することも予想されますので、「○○さんに引き継ぎを行う計画です」と上司に明確に伝え、手配済みであることをアピールしましょう。

退職日は、民法上、14日前に伝えれば良いと定められていますが、実際は、勤務先病院の都合もありますので、急な退社は避けたいところです。以下に、退職のコツをまとめましたので、ご参考ください。

  1. 退職を伝える際は、就業規則や退社通知期限を守り、早めに意思表示する。
  2. 現職への不平、不満を漏らさず、前向きな転職理由を告げる。
  3. 退社を慰留・保留された場合は、一気に了承を得ようとせず、時間を置いてから退社理由を明確に伝える。
  4. 自分の仕事やポジションの引き継ぎは、メモやマニュアルを書き、誰にでも分かるように記録しておく。
  5. 上司に確認したのちに、退職の前日までには、クライアントや顧客に挨拶を済ませる。
  6. 退職スケジュール、計画表、想定しうるQ&Aなどをまとめ、スムーズに行えるよう先に準備する。
  7. 退職日には、上司や同僚にメールを送って感謝する。

円満退社するには、取引先や顧客に、現職の病院の良い点を伝えたり、申し添えたりすると上手くスムーズにいきます。また、有給休暇の消化や勤務状況の確認も事前に行っておくと、シフトやスケジュール調整ができて円滑に退職できるでしょう。


退職後の手続き

退職後の手続き・スケジュールは、以下の手順で進めます。順序よく遂行して、円満な退社を目指しましょう!

  1. 転職先を決める
  2. 就業規則をチェックする(雇用保険、退職金の内容を知る)
  3. 直属の上司に相談する
  4. 上司と退職日を決定
  5. 退職届を提出
  6. 同僚、部下に退職の報告
  7. 引き継ぎ、残務処理
  8. 得意先・患者への挨拶状の作成
  9. まとめた書類・データの最終チェックと提出
  10. 健康保険被保険者証の返却、年金手帳の受取り
  11. 院内への挨拶回り

退職日に返却する「健康保険被保険者証」は、退職後は使用できなくなるため、必ず返却しましょう。また転職後すぐに社会保険に加入しない場合は、国民健康保険に加入する手続きをとる必要があります。

また、就業規則をよく読み、退職金や雇用保険、退職の事前報告の日程をチェックしておくことも大事。また、辞めた後に支給される失業保険(失業給付金)は、自己理由、会社理由によって、金額も変わります。詳細が分からない場合は、ハローワークや労働基準監督署で確認を行いましょう。


退職時期

看護師の退職時期は、仕事が忙しくない繁忙期を省いた時期、また、転職をしやすい求人数が多い時期(2、3月 or 10、11月)が良いでしょう。少なくとも、3ヶ月前から1ヶ月前までには、退職の意向を伝えるのがベターです。病院の就業規定により、「退職日の○ヶ月前までに退職届を届け出る」記載があるので、事前によく確認しておきましょう。


退職届(退職願)の書き方

退職届け(退職願)は、所定の用紙がない場合、便箋を使って横書き、もしくは縦書きで作成しましょう。用意するものは、無地の便箋、封筒、黒ボールペン(万年筆)、印鑑です。

冒頭には「退職願」と書き、続いて、退職理由、退職日、日付、署名、宛名を書きましょう。以下は例文ですので、参考にどうぞ。

例文:
■冒頭:退職願
■退職理由:このたび、一身上の都合により、平成○年○月○日をもって退職したく、ここにお願い申し上げます。
■日付(書類を提出する日):平成○年○月○日
■署名:産婦人科  医療 花子(捺印)
■宛名:□□総合病院 院長△△△様


退職日に受け取るもの、返却物

退職日に病院から受け取るものは、以下の4つが基本です。

・雇用保険被保険者証

・離職票

・源泉徴収票

・年金手帳


また、病院へ返却するのは、以下のとおりです。

・健康保険被保険者証(カード)

・IDカード、社員証明証

・名刺、バッジ

・通勤定期

・制服、作業着

・その他、会社経費で購入した事務用品、機器備品など

なお、健康保険に関しては、事前に「健康保険被保険者証」を返却するよう忠告された場合でも、返却は応じる必要はなく、退職日当日に返せば問題ありません。