看護師国家試験は、厚生労働省管轄の看護師の免許状発行のためのテスト。正看護師になるには必ず合格する必要があり、毎年、5万人以上が受験しています。2011年に行われた第100回看護師国家試験では、5万4138人が受験し、4万9688人が合格しています。
第100回では合格率が全体の91.8%と高い数字を誇っており、過去10年ベースで見ても、毎年88%〜92%の受験者が受かっている計算です。
試験地は、北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県で開催され、日程は2月下旬の日曜日、3月下旬に合格が発表されています。
出題内容・試験科目は、下記の通りです。
配点は300点満点。状況設定問題が2点。その他が各1点となっており、必修問題50問の全240問が出題されます。
合格基準は、必修問題の80%に正解することが絶対条件で、一般問題と状況設定問題は、相対評価となります。一般・状況設定問題は、過去64.4%〜72.1%が最低ラインとして推移しています。
受験資格は、以下のとおりです。
上記が国家試験の受験資格です。受験当年度に、看護短大や看護専門学校などを卒業する見込みの人も受験資格がありますが、試験に合格しても、卒業できなければ不合格となってしまうので注意が必要です!
第100回看護師国家試験の場合は、以下の内容となっていました。
資格の種類は、国家資格免許と都道府県知事免許に分類されます。正看護師は国家資格免許、准看護師は都道府県知事免許として交付。
日本看護協会の試験としては、認定看護師、専門看護師などがあります。厚生労働省管轄では、訪問看護師。民間資格では、動物看護師が資格の1つに挙げられます。
■認定看護師
認定看護師は、社団法人「日本看護協会」における認定資格。看護知識と技術のエキスパートとして、医療現場での患者のケアにあたれる資格です。
■専門看護師
専門看護師は、同じく「日本看護協会」の資格。特定の看護分野でのケアや実践力を保有する看護師のための資格です。個人・家族の卓越したケアにあたり、教育的役割も果たせます。
■訪問看護師
訪問看護師は、厚生労働大臣から免許を発行される資格で、高度な専門知識と訪問看護の経験が求められています。
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