看護師の給料を上げる方法は、看護師長や主任の役職を目指してキャリアアップすることです。また、短期的には大手の公立病院や大学病院に就職する方法もあります。

看護師の給料は、基本給プラス、夜勤手当、特別手当、特殊手当、オンコール、扶養手当、残業手当てと、昇給や賞与(ボーナス)があります。訪問看護の給与も、年々アップしています。

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給与アップする働き方、高給料の仕事

看護師で給与アップする方法は、看護部長、看護師長、主任に向けてキャリアアップを図るか、大規模な病院や公立病院、大学病院などに転職することが最も近道です。とくに大手の医療機関では各種手当が充実し、大規模病院と小規模病院とでは年収70万円もの収入格差が出ています。

簡単に、厚生労働省の統計データをまとめてみました。2010年度の統計調査では、女性看護師の平均年収は、425万9300円となっています。


■女性の正看護師データ(平成20年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)
平均年収:473.9万円
平均月収:32.2万円
平均時給:1916.7円
年間賞与等:87.5万円
平均年齢:35.9歳
平均勤続年数:6.8年
総労働時間:168時間/月


■女性の正看護師の年収・月収・賞与(平成22年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)
平均年収:425.9万円
所定内給与額(月給):28.6万円
年間賞与その他特別給与額(賞与):82.4万円
労働者数:85万3060人


正看護師の平均年収が473万円(月の基本給ベースで35、6万円)と、女性の職業の中では比較的高めです。これは、一般企業に勤めるOLの平均年収、270万円をはるかに上回る数字です。他の仕事よりもハードで多忙という面を考慮すれば、当然の結果かもしれません。

また、スキルアップや昇格などで看護師長、主任などにキャリアを積むことで年収や給与をアップさせる方法もあります。責任ある看護師長の立場になると、年収1000万円を超える高収入の看護師も存在するほどです。また、最近では、男性看護師の増加に伴い、給与の見直しも図られている病院もあるようです。

このように、看護師のお給料は、女性の中では比較的高水準であり、着実にお給料やボーナスを上げるのにも最適な職業であると言われています。


看護師の平均給料

看護師の平均給料は、女性の正看護師で473.9万円、男性正看護師で455.9万円となっています。前述のとおり、夜勤・深夜勤のシフトや忙しいルーチンワークなどの理由から、他の職種に比べて比較的待遇が高いのが特徴です。

月給ベースでは、平均相場が女性の正看護婦で32.2万円。男性の正看護師で31.2万円です。看護師の全体の男女比率は、女性90%以上と、ほぼ女性が就業している状態からも、女性に優位な職業であることが伺えます。

女性の方が男性に比べてやや高めの給料をもらっていますが、今後、男性看護師の増加に伴い、平均値も改善してくるものと思われます。


■男性の正看護師データ(平成20年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より )
平均年収:455.9万円
平均月収:31.2万円
平均時給:1880.7円
年間賞与等:81.3万円
平均年齢:33.8歳
平均勤続年数:6.0年
総労働時間:166時間/月


■准看護師データ(平成20年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より )
平均年収:402.9万円
平均月収:27.7万円
平均時給:1679.4円
年間賞与等:70.4万円
平均年齢:44.5歳
平均勤続年数:9.9年
総労働時間:165時間/月


■男女の看護師の年収・給料・ボーナス(平成18年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より )
平均年収:465.2万円
平均月収:31.7万円
平均時給:2280円
年間賞与等:84.0万円
平均年齢:36.2歳
平均勤続年数:7.1年
総労働時間:162時間/月


看護師の時給

看護師の給与を時給に換算すると、おおよそ1916.7円と言われています。これは、一般的な事務職や技術職よりも高時給です。ただし平均の総労働時間は、ひと月に168時間と長時間であり、時間をとるか給与をとるかといった所が焦点となるでしょう。

国税庁の民間給与実態調査によると、看護師の平均年齢は、35.9歳とやや高めで、見方によっては当然の支給額と取れるかもしれません。

正看護師の1年目の初任給は、月々の基本給が32.3万円程度と言われていますから、それでもやや安い傾向にあります。月に168時間労働、年間賞与が87.5万円でも問題ないという方であれば、良いでしょう。将来的にキャリアアップできれば、475.0万円+70万円以上増の「540万円」を上回るお給料を貰える可能性も否定できません。

また、一般的な給与体系は、基本給+夜勤手当て+特別手当て+年齢+オンコール+扶養+残業手当てとなっています。昇給や賞与といったボーナスは、基本給の2ヶ月〜3ヶ月で計算され、基本給が高ければ高いほど賞与も上がります。

年収をアップさせる方法は、一見、夜勤手当てのある病院や大規模なクリニックが高収入のように見えますが、負担で途中でやめてしまうケースもあり、一概に良いとは言えません。結論としては、長期的なスパンで、じっくり経験を積んでからキャリアアップするのが最も効果的でしょう。