看護師の給与や年収は、全体で月32万円、年収で368万2000円が相場です。平成22年の年間給与所得データ(ボーナスを含む)では、男性が461.9万円。女性は469.5万円となっています。
ちなみに、時給換算すると、男女全体で1916円。女性看護師が1917円、
が1899円です。この給料額は、平成20年、21年の「賃金構造基本統計調査」と比較すると、ほぼ横ばいとなっていて、年間賞与(ボーナス)のみ下がっている傾向にあります。男女比では、年収も時給も、ほとんど差額がないのが現状です。病院規模が小さくなればなるほど、1ヶ所で長く勤務している看護師が増える一方、年収面ではやや減少します。ただし、規模が小さい医療機関やクリニックほど働きやすいというメリットもあり、給与だけでは一概にどちらが良いのかは判断できないのも事実です。1000人以上の大規模な公立病院・大学病院では、年収がおよそ70万円ほど高いという結果が見てとれます。
企業規模 | 年収(万円) | 月収(万円) | 時給(円) | ボーナス(万円) | 年齢(歳) | 労働時間(時間) | 勤続年数(年) | 労働者数(人) |
全体累計 | 386.2 | 32.2 | 1916 | 82.6 | 37.5 | 168 | 7.3 | 46万3630 |
1000人以上 | 505.0 | 33.9 | 1984 | 97.7 | 33.5 | 171 | 7.5 | 15万6520 |
100〜999人 | 454.1 | 31.6 | 1901 | 75.5 | 38.3 | 166 | 7.0 | 24万1650 |
10〜99人 | 436.8 | 30.3 | 1763 | 72.8 | 44.0 | 172 | 8.0 | 6万4560 |
企業規模 | 年収(万円) | 月収(万円) | 時給(円) | ボーナス(万円) | 年齢(歳) | 労働時間(時間) | 勤続年数(年) | 労働者数(人) |
全体累計 | 461.9 | 31.9 | 1899 | 79.1 | 36.0 | 168 | 6.4 | 3万7110 |
1000人以上 | 458.6 | 31.3 | 1842 | 82.6 | 32.5 | 170 | 4.5 | 1万1310 |
100〜999人 | 454.2 | 31.6 | 1901 | 75.5 | 38.3 | 166 | 7.0 | 24万1650 |
10〜99人 | 436.8 | 30.3 | 1763 | 72.8 | 44.0 | 172 | 8.0 | 6万5460 |
企業規模 | 年収(万円) | 月収(万円) | 時給(円) | ボーナス(万円) | 年齢(歳) | 労働時間(時間) | 勤続年数(年) | 労働者数(人) |
全体累計 | 469.5 | 32.2 | 1917 | 82.9 | 37.6 | 168 | 7.4 | 42万6530 |
1000人以上 | 508.7 | 34.2 | 1997 | 98.9 | 33.6 | 171 | 7.8 | 14万5210 |
100〜999人 | 453.4 | 31.5 | 1909 | 75.2 | 38.4 | 165 | 7.0 | 21万9770 |
10〜99人 | 434.9 | 30.2 | 1755 | 72.5 | 44.1 | 172 | 8.0 | 6万1550 |
【出典】厚生労働省「平成22年 賃金構造基本統計調査」の統計データより。なお、データを抽出した調査となっている為、これらの数値はあくまで調査上の数字です。実際の数値とは若干異なる点がありますが、ご了承ください。また、労働時間は、超過実労働(残業時間)を含む累計数です。
病院の経営母体が大きければ大きいほど、当然、給料も高額になります。これは、病院ごとに給与制度が異なっているためです。以下のリストからも分かるように、民間病院では給与格差が大きく、公立病院や大学病院では、差額が少ない傾向が見られます。
公立病院は、地方公務員として雇用されるナースが多々あります。このため、各都道府県での給与差があまり見られず、地域格差がありません。
また、公立病院では、病院がある各地域ごとに多種類の各種手当てが支給されています。例えば、北海道・東北エリアでは「寒冷地手当」、物価の高い都心部では「地域手当」など、少し変わった手当で厚遇されているようです。
地域手当では、東京都、月額4万9000円、愛知県、神奈川県、大阪府、京都府と、比較的、物価が高い地域がこれに該当しています。
平成16年4月以降、国立病院で働くナースの給料は「独立行政法人国立病院機構職員給与規程」によって制定されています。
つまり、規程に従い、勤務年数に応じて増加するシステムとなっているため、病院別の給与差は少ないのが特徴です。また、地域手当以外の手当ては「全国一律」となっているので、経験を積むと着実に給与アップを望めるでしょう。
看護部長や看護師長といった役職ごとに「級」、勤務年数に応じて「号」が上がる仕組みとなっています。
地域格差が大きいのが民間や私立病院です。1年目の平均月収で11〜12万円、年収ベースで約160万円〜170万円もの格差があります。
私立病院の賞与・ボーナス金額にも大きく開きがあり、月給6ヶ月分以上を支給する病院もあるほど!また、東京都・神奈川県などの都心部で、給与水準が高い傾向にあります。
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